紹介で7年やってきたのに、「紹介して」と言えなかった
紹介で7年やってきたのに、「紹介して」と言えなかった
この前、 常連さんが、 友だちを連れてきてくれた。
「ここいいよって、 聞いて来ました」
その一言が、 じんわり嬉しかった。
うちは、 紹介で回ってる店です。
広告費は、 ほとんどかけてない。
来てくれた人が、 また誰かを連れてきてくれる。
その繰り返しで、 7年やってきました。
なのに、僕は。
自分から「紹介してください」って、 一度も言ったことがない。
紹介で食べてきたのに、 紹介をお願いしたことは、 一度もなかったんです。
「紹介してください」が、どうしても言えなかった
セールスっぽいのが、 昔から苦手で。
「お友だち紹介で割引!」 みたいなのも、 やったことがない。
なんていうか、 お金の匂いがする感じが、 どうしても嫌だった。
紹介してくれるのは、 あくまで向こうの気持ち。
こっちから「お願いします」って 言った瞬間に、 それがノルマみたいに なる気がして。
だから、ずっと 言わずにきました。
待ってれば、 ありがたいことに、 誰かが連れてきてくれる。
それで、 回ってたんです。
でも正直、 心のどこかで 引っかかってもいた。
「言わない」のは、 カッコつけてるだけ なんじゃないか、って。
お願いするのが 怖かっただけかもしれない。
なんで言えないのか、AIに棚卸ししてもらった
ある夜、 モヤモヤしたまま、 AIに話してみました。
「紹介でやってきた店なのに、 自分から紹介を お願いできない。 なんでだと思う?」
AIは、 すぐ答えを出さずに、 逆に聞いてきた。
「お願いされたら嫌だと感じるのは、 どんな時ですか?」
…あー。
それで、思い出した。
僕自身、 よその店で 「紹介してくださいね」 って言われると、 ちょっと身構える。
急に、 お客さんじゃなくて、 営業の道具に なった気がする。
つまり僕は、 自分がされて嫌なことを、 お客さんにしたくなかった。
ただ、それだけの話だった。
カッコつけでも、 勇気がないわけでもなく。
「言えない」んじゃなくて、 「言いたくない」だったと、 やっと整理できたんです。
紹介は「お願い」じゃなく「思い出してもらう」ことだった
そこからAIと、 別の角度で考えてみた。
「お願いしないで、 紹介が生まれるのは、 どういう時か」
書き出してみると、 答えはシンプルだった。
お客さんが、 誰かに話したくなった時。
「いい店、見つけた」 「あそこの人、 こんな話してくれた」
そういう 言いたくなる体験が あった時だけ、 人は勝手に 紹介してくれる。
紹介って、 お願いして 増やすものじゃなかった。
お客さんが 「誰かに話したくなる」かどうか。 そこが全部だったんです。
うちは、 リピートが9割を超えてます。
来てくれた人が、 また来てくれる。
その人たちは、 僕が頼んだから 通ってるわけじゃない。
ただ、 ここに来る理由が あるだけ。
紹介も、 たぶん同じなんですよね。
言わずに、種をまく
今も、 「紹介してください」とは 言ってません。
そこは、 変わってない。
でも、 やり方は変えました。
帰り際に、 ちょっとだけ 話の種を残す。
「今日のセット、 こうやると、 おうちでも再現できますよ」とか。
家でうまくいったら、 誰かに 話したくなるかもしれない。
あと、 連れてきてくれた時は、 前よりちゃんと、 言葉にして お礼を伝えるようになった。
「連れてきてくれて、 ほんとに嬉しいです」って。
その一言が、 次の紹介に つながってる気がします。
うちは、 父と妹と3人でやってる 小さな店です。
派手な集客は できないし、 やる気もない。
でも、 目の前の一人を 大事にしていれば、 その人が、 また誰かを 連れてきてくれる。
結局、いちばんの集客は、 今日のお客さんを、 ちゃんと満足させること だったんですよね。
「紹介してください」は、 これからも 言わないと思います。
AIが お客さんを 増やしてくれるわけじゃない。
ただ、 言えなかった理由を、 ちゃんと 言葉にできた。
それだけで、 モヤモヤが、 すっと消えた。
紹介は、 お願いするものじゃなくて、 気づいたら 生まれてるもの。
そう思えてから、 目の前の一人に、 前より集中できてる 気がします。
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AIは若い人のものだと思ってましたが、「時間を取り戻す」って視点で見たら自分にも関係ある話だと気づきました。
— 50代・経営者
「AIを学ぶことは、時間を取り戻すことだと思う」を読む →効率化した時間が全部『人に会うこと』に向かってるって話、自分もまさにそうで。AIを使うほど対面の価値がわかるようになりました。
— 40代・個人事業主
「AIを使うほど、「人に会う時間」の価値が上がった」を読む →
