TakuroTakuro
← ブログ一覧に戻る
考えたこと

お客さんにAIの話をしたら、意外な反応が返ってきた

先日、常連のKさんの施術中にこんな話になった。

「Kさん、最近AIって気になってますか?」

なんとなく聞いてみただけだった。 でも、返ってきた言葉が少し意外だった。

「怖いんですよね。なんか乗っ取られそうで」

乗っ取られる、か。 その言葉がしばらく頭に残った。

Kさんの話と、Mさんの話

サロンでお客さんとAIについて話す会話シーンのイラスト

Kさんは50代前半の男性。 スマホは普通に使っているし、Netflixも使う。 ネット通販もする。 別に機械が苦手ってわけじゃない。

でも「AI」という言葉には、どこかSF的な怖さがあるらしくて。

個人情報が漏れるんじゃないか。 何かに操られるんじゃないか。 そういうイメージが先行しているみたいだった。

その翌週。 今度は別のお客さん、Mさんに同じことを聞いてみた。

「AIって、最近何か使ってますか?」

「あ、毎日使ってますよ。仕事のメールとか全部ChatGPTに直してもらってます。最近は会議の議事録の要約も」

あっさり。

同じ質問をしただけなのに、 返ってくる言葉がここまで違うのか、と。

Kさんは怖いと言う。 Mさんは毎日使っている。 年齢も職種も、大きくは変わらない2人なのに。

これは「情報格差」じゃないと気づいた

情報の差と経験の差を対比したイラスト

最初は「情報格差の話かな」と思っていた。 知っているか、知らないか。 AIを使いこなす人は情報がある人で、 怖がっている人は情報が足りていない人、と。

でも何人かのお客さんと話しているうちに、 そうじゃないとわかってきた。

「ChatGPTって名前は知ってますよ。でも使ったことはないです」 そういう人が、意外と多い。

ニュースで見た。 話題には乗れる。 でも手は動いていない。

知っているだけでは、怖さは消えない。

使い始めた人が怖くなくなるのは、 失敗したことがあるからだと思う。

「変な答えが返ってきたけど、別に何も起きなかった」 「こういう聞き方をしたら、こういう答えが返ってくるのか」

そういう小さな体験が積み重なって、 だんだん手が動くようになる。

情報の差じゃなくて、経験の差。 そこが大きいなと、ミラーの前で思った。

ちなみにMさんに「いつ使い始めたんですか?」と聞いたら、 「最初はちょっと怖かったんですけど、 一回使ったらすぐ慣れましたよ」と言っていた。

やっぱり、そういうことだと思う。

僕自身も、最初はよくわからなかった

正直に言うと、 僕も最初はよくわからなかった。

ChatGPTって何ができるの? どこから始めれば? 間違えたら恥ずかしい。

そういう感覚があって、 しばらく遠巻きに見ていた。

でも2024年ごろから、とにかく触るようにした。 失敗した。 変な答えが返ってきた。 使いどころがわからない時期も長かった。

それでも続けたら、 だんだん手の動かし方がわかってきた。

「これはAIに任せられる」「これは自分でやった方が早い」 そういう感覚が、体験を通じてついてきた。

だからKさんが「怖い」と言うとき、 「大丈夫ですよ、僕も最初そうでした」 って言えるのは、本当にそう思っているからで。

美容師の横で、話せることがある

美容師って、横に立って話す仕事じゃないですか。

講義するわけじゃなく、断言するわけでもなく、 お客さんの隣に立って、一緒に考える。

そのスタンスが、AIの話をするときも、そのままつながった。

「どこから始めればいいですか」と聞かれたら、 「とりあえず1回、何でもいいから話しかけてみてください」 とだけ言うようにしている。

理屈より先に、体験があったほうがいい。

その体験が1回でもあれば、 次の1回が少し楽になる。 また次の1回が、さらに楽になる。

気づいたら「毎日使ってます」になっている。 Mさんのように。

そういう橋渡しが、 サロンの椅子の横でもできるんだなと思ったら、 ちょっとだけ、やってきてよかったなと感じた。

今日もカットしながら、そんなことを考えていた。

読んでくれた方から、こんな声が届いています

過去の記事を実際に試してくれた方が連絡をくださいました。

自分の仕事をAIに伝えるために、まず言語化するっていう発想がなかったです。やってみたら、AIの返答が全然変わって驚きました。

AIは若い人のものだと思ってましたが、「時間を取り戻す」って視点で見たら自分にも関係ある話だと気づきました。

あなたも試してみたら、ぜひ教えてください

「こう聞いたらうまくいった」「ここが難しかった」など、なんでもOKです。 次の記事で紹介させていただくかもしれません。

匿名で声を届ける →

あわせて読みたい