AIに聞く前に、自分の仕事を言語化してみるといい
AIに聞く前に、自分の仕事を言語化してみるといい

最近、 AIの使い方について聞かれることがかなり増えました。
「プロンプトのコツってありますか?」
「何を聞けばいいかわからないんです」
こういう声、本当に多いです。
でも僕が思うに、 つまずいている原因はAIの使い方じゃなくて、 自分の仕事を言葉にできていないことだったりします。
ここ、けっこう大事な話です。
「何を聞けばいいかわからない」の正体
たとえば美容室の経営で、 集客に悩んでいるとします。
「集客の方法を教えて」
これだとAIは一般論しか返せません。
でも、
「40代男性がメインの個室メンズサロンで、新規が月5人くらいしか来ない。リピート率は高いけど新規が伸びない。Instagramはやっているけど反応が薄い」
こう伝えると、 返ってくるものがまったく変わります。
この差って、 プロンプトのテクニックの問題じゃないんです。
自分の状況を言葉にできているかどうかの差です。
正直、 これに気づいた時はけっこう衝撃でした。
AIの精度を上げるいちばんの方法は、自分の仕事を言語化することだったんです。

言語化できていないと、AIの前で固まる
僕のまわりにも、 ChatGPTを開いたはいいけど、 何を打てばいいかわからなくて閉じちゃう人がいます。
これ、 AIが難しいんじゃないんです。
自分が今何に困っているのか、 何をやりたいのか、 それが言葉になっていないだけなんです。
逆に言えば、 普段から自分の仕事を言葉にするクセがある人は、 AIをすぐ使いこなせるようになります。
経営者の方で、 人に仕事を頼むのがうまい人っていますよね。
あれ、 まさに言語化の力だと思うんです。
何をしてほしいのか。
どういう状態がゴールなのか。
どこまでは任せて、どこからは自分がやるのか。
これが伝えられる人は、 AIにもまったく同じように伝えられます。
会社で部下に仕事を振るのがうまい上司も、 結局やっていることは同じです。
ゴールと条件を言葉にできるから、 相手が動きやすくなる。
AIも、部下も、外注先も、 伝え方の本質は変わらないんです。
まずは「自分の1日」を書き出してみる
じゃあ言語化ってどうやるのか。
いきなり難しいことをやる必要はないです。
僕がおすすめしているのは、 自分の1日の仕事を書き出してみること。
朝何をやっている。
午前中は何に時間を使っている。
午後はどうか。
夜は。
これを箇条書きでいいから並べてみる。
すると、 「あ、ここにけっこう時間かかっているな」 っていうのが見えてきます。
そこがAIに手伝ってもらえるポイントです。
たとえば僕の場合、
お客様へのメッセージの文面を考える時間。
ブログの構成を考える時間。
SNSの投稿内容を考える時間。
こういう「考える系」の作業にかなり時間を取られていました。
ここを言語化できたから、 「この部分のたたき台をAIに出してもらおう」 という発想になれたんです。
書き出さなかったら、 たぶん今でも全部ひとりでやっていたと思います。

これは美容師に限った話じゃないです。
飲食店のオーナーなら、 仕込み以外の事務作業やSNS更新に時間を取られている。
会社勤めの人なら、 報告書やメール対応で本来やるべき仕事が後回しになっている。
立場や業種が違っても、 「考えて文章にする作業」に時間を取られているのは同じです。
言語化は、AIのためだけじゃない
ここ、 もうひとつ伝えておきたいことがあります。
自分の仕事を言葉にするって、 AIのためだけじゃなくて、 自分自身のためにもかなり効きます。
なんとなく忙しい。
なんとなく時間がない。
なんとなく疲れている。
この「なんとなく」が言葉になると、 対処できるようになるんです。
僕自身、 4人の子育てをしながら、 現場にも立って、 発信もして、 経営者の方との付き合いもある。
この中で何に時間を使うか、 かなりシビアに考えないと回らないんです。
言語化するクセがついてから、 自分の中の優先順位がはっきりするようになりました。
これはAIがなくても価値がある。
でもAIがあると、 その効果が何倍にもなる。
そういう感じです。

言葉にできる人が、AIを使いこなす人になる
結局、 AIを使いこなしている人って、 特別な技術を持っている人じゃないんです。
自分のことを言葉にできる人。
自分の仕事を説明できる人。
何に困っているかを伝えられる人。
これだけで、 AIの返してくるものは全然変わります。
だからもし今、 「AIをもっとうまく使いたい」 と思っている人がいたら、
プロンプトの本を読む前に、 まず自分の1日を書き出してみてほしいんです。
そこに、 AIに手伝ってもらえるヒントが必ずあります。
言葉にする力は、 AIの時代にいちばん大事なスキルだと、 僕は本気で思っています。
次の記事では、 言語化ができた上で、 ChatGPTへの聞き方をちょっと変えるだけで 返ってくるものが全然変わる、 という話を書きます。