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AI活用

5つの要素を「知っている」と「使える」は、まったく別の話だった

プロンプト実践シリーズ4/4

5つの要素を「知っている」と「使える」は、まったく別の話だった

前の記事で、プロンプトには5つの要素があるという話を書きました。

役割、背景、制約、形式、具体例。

で、読んでくれた方の中には 「なるほどね、5つ入れればいいのね」 と思った方もいると思うんです。

でも正直に言うと、 知っただけでは書けない。

これ、僕自身がそうだったので断言できます。

今回は、その壁をどう超えたかという話です。

最初にぶつかったのは「何を書けばいいか分からない」問題

5つの要素を知った直後、 僕はさっそく全部入れてプロンプトを書こうとしました。

で、手が止まった。

役割って、何て書けばいいんだ。

背景って、どこまで説明すればいいんだ。

制約って、何個くらい入れるのが正解なんだ。

要素を「知っている」のに、 いざ書こうとすると出てこないんです。

これ、たぶん多くの人が同じだと思います。

英語の文法を全部覚えても いきなり英会話はできないのと同じで、 知識と実行の間には壁がある。

じゃあどうやって超えたか。

答えはシンプルでした。

全部を一度に入れようとしない。

まず1つだけ足すことから始めた

まず1つだけ足す、から始めた

僕がやったのは、 普段のプロンプトに要素を1つだけ足すことでした。

たとえば、 もともとこう聞いていたとします。

「Instagramの投稿文を考えて」

ここに「背景」だけ足す。

「春日市で個室メンズサロンを経営しています。40代のビジネスマンがメインで、髪と頭皮の悩みを持つ方が多いです。Instagramの投稿文を考えて」

これだけで、 返ってくるものが明らかに変わりました。

一般的な美容室向けの投稿案じゃなくて、 ちゃんと40代男性に向けたトーンで出てくる。

1つ足すだけで、これだけ変わるのか。

この体験が、次の要素を足すモチベーションになったんです。

ビフォーアフターを見てほしい

もう少し具体的に書きます。

たとえば、 ブログの導入文を考えてほしい時。

Before(要素なし):

「ヘアケアについてのブログの書き出しを考えて」

→ AIの回答: 「あなたの髪、最近元気がないと感じていませんか?日々のヘアケアを見直すことで、美しい髪を手に入れることができます。」

悪くはないけど、 どこかで見たような文章です。

After(5要素入り):

「あなたは美容師歴15年で、40代男性の髪の悩みに特化したサロンを経営しているオーナーです。ターゲットは薄毛や白髪が気になり始めた40代ビジネスマン。ブログの書き出しを3パターン考えてください。話し言葉で、専門用語は使わず、冒頭3行で読者を惹きつけるトーンで。参考トーン:『いやー、これ本当に伝えたいことなんです。』のような自然な語り口」

→ AIの回答はまるで違いました。

自分が普段使っている言葉に近いトーンで、 しかもちゃんとターゲットに刺さる切り口。

3パターン出てきた中から1つ選んで、 少し直すだけでそのまま使える。

同じAIに聞いているのに、 返ってくるものがここまで変わる。

これを体験すると、 もう要素なしでは聞けなくなります。

要素なしと5要素入りで、返ってくるものがまるで違う

全部入れなくてもいい

ここで大事なことを書いておきます。

5つの要素を毎回全部入れる必要はないです。

場面によっては、 役割と背景だけで十分なこともある。

制約と形式だけで事足りることもある。

僕の感覚だと、 最低2つ入れれば、だいたいのことはうまくいきます。

逆に1つも入れないと、 AIは一般論しか返せない。

ここの差なんです。

だから、 「5つ全部入れないといけない」と思って構えるんじゃなくて、 まず1つ、次に2つ。

この積み重ねでいいんです。

1週間やってみて、変わったこと

僕がこの「要素を足す」をちゃんと意識し始めて、 1週間くらいで起きた変化があります。

まず、 AIに聞き直す回数が減りました。

前は、 返ってきた答えが微妙で 「もうちょっとこうして」 「違う、そうじゃなくて」 って何回もやり取りしていたんです。

でも最初に要素を入れておくと、 一発目の精度が上がるから、 やり取りの回数が半分くらいになった。

結果、時間も短くなる。

もうひとつ。

プロンプトを書く行為自体が、 自分の頭の整理になることに気づきました。

背景を書こうとすると、 「自分は今何に困っているのか」 を言語化しないといけない。

制約を書こうとすると、 「どういうものが欲しくないのか」 を考えないといけない。

つまりプロンプトを書くこと自体が、 自分の思考を整理するプロセスになっていたんです。

これは想定外でした。

1週間で変わったこと — やり取りの回数が半分に

まだ途中だけど、確実に進んでいる

ここまで4本の記事で、 言語化 → 聞き方 → 5つの要素 → 実践 と書いてきました。

正直、 まだまだ伝えたいことはあります。

でもここまでの内容だけでも、 実際にやってみると変化は感じられるはずです。

知っているだけじゃもったいない。

1つでいいから、足してみてほしい。

そこから先の景色は、 やった人にしか見えないものだと思っています。

次の記事では、 この5つの要素を毎回手で書くのがめんどくさくなった僕が、 GPTsというものを使って 自動化し始めた話を書いていきます。

読んでくれた方から、こんな声が届いています

過去の記事を実際に試してくれた方が連絡をくださいました。

自分の仕事をAIに伝えるために、まず言語化するっていう発想がなかったです。やってみたら、AIの返答が全然変わって驚きました。

AIは若い人のものだと思ってましたが、「時間を取り戻す」って視点で見たら自分にも関係ある話だと気づきました。

あなたも試してみたら、ぜひ教えてください

「こう聞いたらうまくいった」「ここが難しかった」など、なんでもOKです。 次の記事で紹介させていただくかもしれません。

匿名で声を届ける →

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